肉離れは、運動やスポーツをやりながら治すことはできる？

肉離れで来院される方はスポーツをやっている方が多く、中学生や高校生では部活や校外のクラブに所属していたりします。
そのため、肉離れを起こしたからといって部活などを休むのに抵抗がある場合も多く、まだ治りきっていない段階から「運動しても大丈夫ですか」といった質問を受けることもあります。
肉離れは、運動やスポーツをやりながらでも治すことはできるのでしょうか。
ご参考下さい。

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肉離れは、運動やスポーツをやりながら治せる場合もある

絶対ではありませんが、肉離れは運動やスポーツをやりながら治せる場合もあります。
基本的には症状が完治するまで安静にするよう伝えていますが、中には軽く走ったりなど動いてしまう方もいます。
ときにはスポーツに参加してしまっている方もいますが、そのように運動しながらでも肉離れが治る場合もあります。

スポーツをやりながら治すのは、悪化させないのが条件

肉離れがスポーツをやりながら治るといっても、必ず治せるというわけではありません。
最低でも悪化させないというのが条件となります。
悪化させてしまうと、スポーツをやりながら治すということはできなくなってきます。
以前あったケースでは、空手をやっている方がふくらはぎの肉離れで来院されました。
１回目の施術から炎症がある程度落ち着いたので、このままいけば短期間で治るだろうと思っていたのですが、その方は空手の練習をまったく休まずに痛めた足でキックの練習を続けていました。
来院するたびにふくらはぎに炎症を起こしてくるので空手を休むように勧めたのですが、まったく休むことはありませんでした。
その後も何回か来院されましたが、改善しては炎症を起こすの繰り返しで、結局治すことはできませんでした。
このように、悪化させてしまうとスポーツをやりながら治すということはまず無理となります。
 

スポーツをやりながら肉離れを治すなら、激しく動かない

スポーツをやりながら肉離れを治したいなら、激しく動いてはいけません。
治りきっていない部分に過度の負荷をかけてしまうと、再度痛めてしまう可能性が非常に高いからです。
スポーツの内容にもよりますが、練習に参加するのであれば軽くランニングする程度や、形だけの動作を行うようにしましょう。
そして痛みの出ない範囲で動くというのが基本となります。
痛みが出ている時点で、肉離れの部分に負荷をかけている証拠なので、それ以上動くのはやめたほうがいいでしょう。
痛みが出ない範囲で動いていても、動き終わった後に痛みが出てくるというケースもあります。
その場合も、運動やスポーツは控えたほうがいいでしょう。
上記のようなケースでは、スポーツをやりながら肉離れを治すことはできないこともあるので、安静にして治療に集中するようにしましょう。
 

肉離れは、スポーツをやりながら治すよりも安静にしたほうが治りが早い

肉離れは、スポーツをやりながら治すよりも安静にして治療するほうが治りが早いです。
動いて肉離れの部分に負荷をかけてしまうと、安静にしていた場合よりも筋肉の状態はやはり悪くなるからです。
結果として、同じ治療を受けていても動いていた場合のほうが、治りが遅くなってしまうこともあるのです。
このことからも、肉離れのときは運動やスポーツはなるべく行わないほうがいいでしょう。

肉離れの治療中はスポーツを休もう

運動やスポーツを休んでしまうと、後ろめたさや筋力低下などの不安がある方もおられます。
しかし、下手に動くことで肉離れを悪化させたり、ぶり返してしまうことのよっぽど深刻です。
筋力などは数日ですぐ戻ってくるので気にすることはありませんし、ほとんどの方はスポーツを休んで治療に集中しています。
そうすることで肉離れが短期間で完治するケースも珍しくなく、スポーツにも復帰して全力で動けるようになり、肉離れのぶり返しも起こさないという方は多くおられます。
スポーツをやりながら肉離れを治すというのはかなりのリスクがあります。
やりながら治る場合もありますが、まずは安静にして治療に集中することをお勧めします。
 

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