肉離れのときは、もみほぐしてもいい？

巷ではリラクゼーションによるもみほぐしが増えていますが、肉離れで来院される方からも「もみほぐして肉離れが治ったりしますか」という質問を受けることがあります。
もみほぐしが肉離れを改善するための選択肢になるかということですが、基本的にはもみほぐしで肉離れが治るということはありません。
むしろ、逆効果になってしまう可能性のほうが高いでしょう。
ここでは、肉離れをもみほぐすとどうなるかについて解説していきます。

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肉離れは、もみほぐすと悪化する

肉離れをもみほぐしで処置できるかですが、基本的にもみほぐすと症状が悪化してしまいます。
肉離れでは筋肉が損傷して炎症を起こしているので、軽く押しても痛みが生じることもあります。
その状態の筋肉をもみほぐしてしまうのは、完全にアウトです。

筋肉の状態はどうなる？

仮に肉離れをもみほぐしてしまうと、筋肉の状態はどうなるのでしょうか。
基本的には、炎症が増すと思っていいでしょう。
炎症が増すということは、痛みの度合いも増してしまうということです。
負荷に対してもさらに敏感になってしまうため、足を地面に付けなくなったり、まともな歩行もできなくなることもあります。
炎症が増してしまうことで軽く押すこともできなくなったり、表面に軽く触れるだけでも痛みを感じるようになってしまうケースがあるのです。
このことからも、肉離れではもみほぐしは避けたほうがいいでしょう。
 

肉離れの治療では、もみほぐしではなく優しく処置する

治療では、もみほぐしてはなく優しく処置するのが基本となります。
肉離れは筋肉が損傷してデリケートな状態になっているので、強い刺激は逆効果になるからです。
なるべく弱い刺激で血流を循環させることで症状は改善していきますし、症状が悪化するというリスクもありません。
もみほぐしでは刺激が強すぎるために、さらに筋肉を傷めてしまう可能性のほうが高くなるのです。
肉離れは、弱い刺激で優しく処置するということを知っておきましょう。
 

肉離れの炎症が引いたら、もみほぐしで良くなることもある

肉離れの炎症が引いたら、もみほぐしで良くなることもあります。
炎症が引いた後の筋肉は固さが残りますが、刺激に敏感ではありません。
強い刺激を与えても大丈夫な状態になっているので、もみほぐしによる刺激にも耐えることができます。
固くなった筋肉をもみほぐすことで、残っている症状が改善されるということもあるのです。
しかし、あまりに強くもみほぐせば筋肉はダメージを受けてしまいます。
いわゆる、「揉み返し」という現象です。
正常な筋肉でも、あまりに強く揉まれると傷ついてしまうのです。
「固くなった筋肉をほぐすんだ」といって強くもみほぐすと、逆効果になることもあるので気を付けましょう。
 

もみほぐしではなく、しっかりした治療を受けよう

肉離れは、もみほぐしではなくしっかりした治療を受けることが重要となります。
もみほぐしは、健康な状態の方がリラクゼーションとして受けるものなので、肉離れには向いていないのです。
肉離れが改善するどころではなく、悪化させる可能性のほうが圧倒的に高くなります。
しかし、しっかりした治療を受けることで肉離れは短期間で改善されていきます。
肉離れの治療を探すときは、もみほぐしは除外して探すようにしましょう。
 

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