自律神経失調症に運動療法は効果ある?
【自律神経失調症 運動療法】
自律神経失調症に運動は効果ある?
来院される方から受ける質問に、「自律神経失調症は運動不足が原因ですか」「運動したほうがいいですか」というのがあります。
これはどんな症状の方からも受ける質問ですが、自律神経失調症で来院する方からも受けることあります。
人間の体は、ある程度の刺激を受けないと衰えていきます。
筋肉や骨や神経を良い状態にするには、適度な刺激や負荷が必要なのです。
そういった意味でも、運動しないよりは運動したほうが絶対的に良いのは間違いありません。
しかし、運動したからといって必ずしも自律神経失調症が良くなるわけではないですし、運動する気が起きないという方のほうが圧倒的に多いはずです。
こういった場合はどうすればいいのでしょうか。
ここでは、自律神経失調症のときの運動療法や、運動することによる効果について解説していきます。
自律神経失調症でお悩みの方、ご参考下さい。
理学療法士や作業療法士、実業団選手も来院する整体院
自律神経失調症のときは、どんな運動をすればいい?
自律神経失調症のときは、どんな運動をすればいいのでしょうか。
これはよく聞かれる質問です。
運動といっても、いきなりスポーツをやるということではありません。
いつもより、少し動く量が増えればいいという程度に思っていいでしょう。
自律神経失調症になると、基本的に動く量が減ります。
筋肉や骨格の物理的な動きもそうですし、メンタル的な動きも少なくなるので、体に使わない部分が増えている状態といえます。
体に使わない部分が増えれば増えるほど活力は低下するので、メンタル的な落ち込みやだるさ・コリや痛みなど、多様な症状を発症する一因となるのです。
逆に言えば、使う部分を少しずつでも増やしていけば、徐々に体に活力が戻ってきます。
例えば、ラジオ体操をやってもいいですし、軽くウォーキングなどしてもいいでしょう。
極端には、その程度の運動でいいのです。
同じ刺激ばかりではすぐ慣れてしまうので、プールなど普段とは違う刺激のある所に行くのもいいでしょう。
単に水中を歩くだけでも普段使わないような部分を使いますし、神経も働いてくれます。
もちろんスポーツに励むのもいいですし、その辺はご自分で選んだり試してみるといいでしょう。
自律神経失調症に対する運動の効果とは
運動することによって、自律神経失調症に対してどんな効果が見込めるのでしょうか。
例えば、動くことに夢中になっているときはそれに集中して不調のことなどは考えません。
体を積極的に動かすことによって、余計なことを考えないで済むというメリットがあります。
体の不調は、ストレスや余計なことを考えすぎることで引き起こされたりもします。
何かに集中しているときというのは、体に良い時間帯ともいるでしょう。
運動することで自信がつく
運動していくことで、自信がつくという効果もあります。
動いていれば筋力も増加していきますし、体力もつきます。
「以前よりもこれだけ動けるようになったんだ」と自分を誇っていいですし、不調に何かしらの改善が見られれば治る希望も持てるようになります。
そういった自信や希望というのは体にとって非常に良いもので、それだけでも体に活力が戻ってきます。
仮に一時落ち込むことがあっても、「少しでも体を良い方向に持っていけたという事実」があれば、またそこに向かっていけるようになります。
そういった感覚を持てるようになるのが、活力が戻ってきているということになります。
運動するのは筋力をつけるためではなく、動くことをキッカケにして、自分を良い方向へ持っていくことが目的なのです。
自律神経失調症は、運動療法で改善される?
自律神経失調症は、運動療法で改善されることもあります。
単純に筋力がつくだけでも、人は自信をもてるものです。
動ける量が増えたり、色々な動きができるようになることで神経も刺激され、メンタル的にも良い影響が及ぶでしょう。
もちろん短期間でというわけにはいかないでしょうが、続けていくことで少しずつ何かを掴んでいけます。
長期的に見れば、自律神経失調症も改善されていくはずです。
自律神経失調症で運動するときの精神状態
自律神経失調症のときは、運動するときの精神状態というのも重要です。
例えば、不調を治すために動くのと、自分を良い方向へ持っていこうと動くのでは効果が違ってきます。
不調を治そうと動くと、「不調を改善するにはこれだけ動くんだ」「これだけ動いたんだから少しは違うだろう」的な考えになります。
しかし、そういった気持ちで動いても不調が良くなることはありません。
そうすると、「動いても不調は良くならないんだ」「やってられない」といった考えが湧いてきます。
こういった考えが浮かぶだけでも、体は萎えて無気力な状態に向かってしまうのです。
逆に、自分を良い方向に持っていこうという気持ちで動くのであれば、「運動して良くなるかはわからないが、一つの手段としてやってみよう」「すぐ結果が出なくても、今やっていることが後で生きてくることもある」といった考えになります。
余計な焦りなども無くなるので気持ちも落ちつきやすくなり、体の緊張状態も緩んだりします。
こういった精神状態や考え方一つで、同じ運動するのでも雲泥の差が出るのです。
どういった気持ちや考えで運動するかは人それぞれ違って問題ありませんが、自分が良い所へ置かれているような心地よいほうを選ぶといいでしょう。
自律神経失調症で運動するときは、力を入れたほうがいい?
ある程度の力が入っていないと、人間の体はだめになります。
だからといって、無理に力を入れればいいというわけでもありません。
力を入れすぎても神経が高ぶってしまいますし、自分の意志で動かせる随意筋(ずいいきん)しか使うことはできません。
自律神経失調症の方は、自分の意志で動かせない部分(不随意筋)を使えていないので、心身の不調につながっていたりします。
不随意筋は意志とは無関係に使う筋肉ですが、力を入れて随意筋ばかり使っていると不随意筋の出番は無くなります。
そうすると、いまいち体の調子が向上しなくなります。
不随意筋を使うにはどうすればいいかというと、余計なことを考えないことです。
例えば、食事をするときにアゴの使い方を気にしながら食べる人はいません。
トイレに行こうと立ち上がろうとする際に、「右足をこうして上半身をこうして・・」などと考えながら立ち上がることはしないはずです。
人間の体は、頭で考えなくても勝手に動いてくれます。
試しに頭を使わないで動いてみるといいですが、考えなくてもちゃんと動いてくれますし、普段使っていない部分に刺激が伝わるのがわかると思います。
脱力するのとは違いますし、人間の体はある程度の力が入っていないと腑抜けになってしまうので、力を抜く必要はありません。
体が動いているのを眺めるくらいの感覚でいいでしょう。
頭を使わないで動いているときは、体は勝手に色んな部分を使ってくれます。
運動するときにも、そういった感覚を持ってみると違うかもしれません。
自律神経失調症で、運動する気にならないときはどうする?
運動する以前に、自律神経失調症の方は運動する気さえ起きない方も多いです。
そういった状態で無理して運動することはありませんが、しかし動かなさすぎては体の調子が向上することはありません。
運動する気が出なくても、やはり動かなくてはいけないのです。
動くのは、何も立ち上がって外に行くことだけではありません。
家の中で座ったり寝転んでるときでも動くことが可能です。
体を多少揺らしたり、ベロや口を動かしたりなども立派な運動です。
読書や映画鑑賞などで自分の考えを持ったり、「自分ならこの場面でこうしてこうする」といったふうに想像を働かせるのも運動といえるでしょう。
精神が働くときも、人間は体のどこかしらを必ず使っています。
自律神経失調症の方は、とにかく動きが少ないのが特徴です。
動くとしても慌てたような感じで動いていたりします。
しかし、座っているときに軽く揺れたりする程度でも神経の緊張が緩んだりもします。
健康な人の状態を参考にするといいですが、一番の手本は子供でしょう。
子供は座っていても足をばたつかせたり、何かしら動きがあります。
不調が無く、精神的にも問題ない状態というのはそういう状態なのです。
じっとして脱力した状態というのは、心身にとってかなりまずいです。
気付いたときは、多少なりとも動きをつけるようにしましょう。
運動しても自律神経失調症が良くならないときは
運動しても自律神経失調症が良くならないときはどうすればいいのでしょうか。
良くならないときは気持ちの持ちように問題があったりもするので、それをちょっぴり見直すだけでも良くなったりします。
さほど効果を感じなくても続けていれば良くなっていくはずですが、期間がかかるために良くなっていないと感じてしまう方もおられるかもしれません。
短期間で自律神経失調症を改善するというのであれば、何かしら治療を受けるというのも一つの手段です。
治療といっても心療内科のような病院で薬を処方されたり、カウンセリングを受けるというわけではありません。
整体や鍼灸、カイロプラクティックなど、民間の治療院による手技の治療のことです。
当院も整体院ですが、整体による施術を受けることで心身の緊張が緩み、体の不調だけでなく精神的にも楽になるという方は多くおられるからです。
結果として、自律神経失調症の早期改善や完治となるケースも多く見られます。
自律神経失調症を改善するには、運動だけでなく整体によるケアも有効というのは知っていてもいいでしょう。
自律神経失調症でお悩みなら当院へ。
オーラウェーブ療術院
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