肉離れはストレッチで治る？実際に施術する整体師が解説。

肉離れはストレッチで治る？
実際に施術する整体師が解説。

肉離れを治すために自分でできることといったら、冷やすか温める、マッサージやストレッチなどが思い浮かびます。
しかしストレッすることで逆に悪化する可能性や、それだけで肉離れが治るのだろうかと思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「肉離れを起こしたらストレッチを行ってもいいのか？」「ストレッチで治るのか？」など素朴な疑問にお答えします。

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肉離れのときはストレッチを行っても良い？

肉離れのときはストレッチを行っても良いのでしょうか。
当院には肉離れで来院される方が多いのですが、これは非常によく聞かれる質問です。
肉離れを起こしたときというのは筋肉がダメージを受けている状態です。
ダメージを受けて損傷しているときにストレッチで伸ばそうとすると余計に痛みが生じる場合が多いです。（肉離れの状態によっては伸ばせることもあります）
基本的には肉離れを発症した数日は患部を安静にし、ストレッチなどは控えたほうがいいでしょう。
傷めた患部を無理に伸ばそうとすると悪化するリスクもあり、回復を遅らせてしまいます。
ストレッチを行うとしたら、最低でも筋肉の炎症が引いてからにしましょう。

肉離れをストレッチで治すことはできる？

ストレッチだけで肉離れを治すのは、正直厳しいと思います。
受傷直後は患部を伸ばそうとしても痛みで伸ばせないことのほうが多いため、ストレッチすること自体に無理があります。
炎症が引けばストレッチで伸ばせるようになりますが、それで完治できている人は滅多にいません。
肉離れを完治させるためには、はっきりいってストレッチだけでは足りないのです。
ストレッチで得られる効果というのもありますが、それ以外にもマッサージ的なもので得られる効果や、その他様々な刺激で得られる効果というのもあり、それぞれ異なった効果です。
どれも重要なものであり、肉離れがストレッチのみで治るかというと、まず治りきらないのです。

肉離れでストレッチを行う場合とは

肉離れでストレッチを行うタイミングというのは、腫れ（炎症）が引いたときです。
当院では肉離れの方がとても多く来院されますが、ごくまれに施術の中でストレッチしてもらうことがあります。
ストレッチの目的としては「痛みの確認」という意味もあります。
痛くて伸ばせなかった患部を伸ばしてみてどうかという判断をするためです。
８割以上良くなっている方はたいてい痛みは出ません。
しかしこれだけではまだ足りません。
痛めていないほうの足もストレッチしてもらい、左右差を確認します。
痛めていない方と比べると違和感があったり、伸びない感じがするなどの差を感じることもけっこうあります。
こうした左右差を感じるときは、肉離れがまだ完全に治りきっていない状態です。
これをうまく処置できれば伸ばしたときの違和感も無くなり、ストレッチを行っても左右差が無くなります。
さらに、ストレッチで伸ばせる範囲も増したりするのです。
このくらいの状態まで持っていけると、肉離れが完治のような状態になっていることも多いです。
ストレッチで肉離れを治すというよりも、患部の状態を確認する意味で用いたほうが効果的だったりするのです。

ストレッチは肉離れの予防になる？

ストレッチは肉離れの予防になります。
肉離れで来院される方の中には、「いつもはストレッチしているが、肉離れを起こしたときにかぎってストレッチをしていなかった」というパターンがよくあります。
なので、運動前に行うストレッチには肉離れの予防となる一定の効果が見込めると考えられます。
もちろんストレッチを行ったからといって必ず肉離れにならないかといえばそんなことはありませんが、肉離れを発症しにくくなる効果はあるといえるでしょう。
ストレッチをやらないよりは、やったほうが絶対に良いのです。