【肉離れ臀部】でん部（お尻）の肉離れの治療法や症状など。

【肉離れ臀部】
でん部（お尻）の肉離れの治療法や症状など。

最近、テニスの錦織圭選手が試合中に臀部（お尻）の肉離れを起こして棄権したというニュースがありました。
でん部の軽い肉離れという診断だったそうです。
肉離れというと太ももやふくらはぎに起きるイメージがありますが、まれにでん部に起こすということもあります。
しかし、当院では肉離れの方が多く来院されますが、でん部に肉離れを起こしたという方は滅多におられません。
太ももの付け根に近い部分だったり、太もも裏側の肉離れが悪化した延長ででん部に痛みが生じているというケースだったりします。
でん部に痛みを訴える方は多いのですが、ダイレクトに肉離れを起こすという例はあまり無いのです。
なぜなら太ももやふくらはぎと違い、お尻の筋肉はそこまでの負荷がかかる部位ではないからです。
ここでは臀部の肉離れの治療法や症状などについて解説していきます。

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臀部の肉離れの症状

臀部の肉離れの症状についてです。
肉離れは筋肉を傷めている状態なので、筋肉が腫れて炎症を起こす状態になります。
触れると腫れぼったく、筋肉のスジが浮かんでいるような感じになります。
これは、太ももやふくらはぎの筋肉と変わりはありません。
症状としては、階段を上るときに痛みが出たり、歩行でも痛みが出たりするケースもあります。
体重を乗せるとでん部に負荷がかかってくるので、直立しているだけでも痛みが出ることもあります。

肉離れ以外で、臀部に痛みが出ているケース

臀部には肉離れ以外でも痛みが出ているというケースが多々あります。
臀部の肉離れと思っていても違うこともありますので、まずは混同しないようにしましょう。

坐骨神経痛

坐骨神経痛ではお尻に痛みが出ることがかなり多いです。
痛みの度合いは半端ではないことも多く、でん部に炎症を起こしているような感じになっているケースもあります。
症状の度合いとしては、肉離れよりきついかもしれません。
しかし、坐骨神経痛と肉離れを間違えることはまず無いでしょう。

腰からの延長線上で出る痛み

腰痛もちの方は、腰の筋肉が固くなっています。
腰の筋肉はお尻のほうまでつながっている部分もあるため、それが原因ででん部に痛みが出ているということもあります。
坐骨神経痛と違い、神経の痛みではなく筋肉的な症状です。
でん部の肉離れと診断されても、腰のほうが原因になっていることもあるかもしれません。

股関節の影響による痛み

股関節の悪い方はでん部に痛みが出やすいです。
特に変形性股関節症などの股関節の疾患の方は、でん部の筋肉が盛り上がっていることも多く痛みにつながっているケースも多々あります。
股関節が悪いと足を回したときなどに引っかかり感など違和感が出ることも多いので、判別もつきやすいです。

臀部の肉離れの治療法とは

治療法は、太ももやふくらはぎの肉離れと特に変わりはありません。
筋肉を傷めている状態ですので、血流を循環させることで傷んだ筋肉が修復されていきます。
ただし、でん部の肉離れは腰や太ももの筋肉と密接に絡んでいますし、でん部自体の筋肉もかなり入り組んだ構造になっています。
どの筋肉を傷めているかにもよりますが判別は難しいかもしれません。
なので腰や太もも、臀部自体の筋肉を処置してどの部位からの刺激が効果的かを判別しながらの治療が望ましいでしょう。
臀部に肉離れを起こしてもそこまでひどい損傷は見られないとは思います。
しっかりした治療さえ受けられれば、太ももやふくらはぎの肉離れと比べると順調に回復していくケースが多いのではないでしょうか。

臀部の肉離れはしっかり完治させる

でん部の肉離れは、最後までしっかりと治療を受けて完治させるようにしましょう。
でん部の筋肉は、腰や太ももの筋肉と密接に関係しているというのは前述しました。
つまりでん部の筋肉を最後まで回復させないと、腰や太もものほうに悪影響が出てしまう可能性があります。
痛めた筋肉と関連している部分が固くなっていったりするなどの悪影響が出やすくなるのです。
さらに、でん部の筋肉の間をすり抜けるように坐骨神経が走っています。
でん部の筋肉が治りきっていないと、固くなった筋肉が坐骨神経を圧迫してしまうことも考えられます。
そうなると坐骨神経痛に発展してしまうので、そういったリスクを回避するためにも最後までしっかり完治させるようにしましょう。